• 家族計画

    村落で暮らす多くの女性たちは、自分自身で「いつ妊娠して出産するのか」を決めることは難しいのが現状です。

    まだまだ女性の地位が低く、「家族計画」や「避妊」について全く知らない女性がほとんど。

    一方で、「今はお金がなくてこれ以上子どもは育てられない」「一番下の子が小さくて手がかかるから次の妊娠までもっと先にしたい」といった女性たちの声があることも事実です。

    これをうけて2015年に、市内の総合病院の助産師長(当時)を招き、家族計画に関する啓発活動と無料診療を提供しました。

    その後、ベナンで女性の性と健康のために活動をするNGO団体ABPF(accueil (abpf.orgと連携し、村落における家族計画に関する啓発活動と無料診療を提供しました。

    broken image

    家族計画を受けた後の、フォローアップ

    2015年に女性が選択した家族計画(避妊法)は、10年間効果がある子宮内避妊器具(IUD)がほとんどでした。

    この避妊方法を選択した場合、助産師が常勤する産婦人科外来での定期的なフォローアップ検査が必要です。

    しかし、調査結果から70%の女性がフォローアップ検査に行っていないことがわかりました。

    またはIUDではなく別の家族計画の方法を望んでいる女性も多く見られました。

    村の中に唯一ある保健センターでも注射や皮下埋め込み式タイプの避妊具の処置を受けることは可能ですが、離れた集落で暮らす女性にとって女性が受診する時間と、移動手段であるバイクタクシーを利用するお金を捻出することは難しいのが現状です。そこで私たちは、NGO団体であるABPFに移動型診療と家族計画の無料診療を依頼し、7月と8月にこれらを実施することができました。

    移動型診療には婦人科・泌尿器科症状及び性感染症に関する診察や、HIVの無料検査も含まれました。

    broken image

    実績

    2015年 Kpossidja村 Kpossidja村 全集落を対象 NGO・ABPFによる移動型診療と家族計画の実施

         Kpossidja村 Kpossidja村 Dacecomey集落 NGO・ABPFによる移動型診療と家族計画の実施

    2022年6月~7月 Kpossidja村 2015年の家族計画処置7年後の実態調査実施 及び家族計画希望者の抽出

       7月 Kpossidja村 Dacecomey 集落を対象にNGO・ABPFによる移動型診療と家族計画の実施

       8月 Kpossidja村 保健センターにて全集落を対象にNGO・ABPFによる移動型診療と家族計画の実施

       同月 Kpossidja村 Dacecomey 集落を対象に家族計画処置1か月後の実態調査及びフォローアップ

       9月 Kpossidja村 全集落を対象に家族計画処置1か月後の実態調査及びフォローアップ